100質−3 タクシー会社のかたち

お疲れ様です。タクシー関係でブログ記事となると乗務員さん、つまりタクシーを運転する運転者さんにフォーカスされがちですから、今回は少し趣を変えまして、タクシー会社を構成する「乗務員さんではない」人々を少し紹介してみようと思います。

経営者・役員

タクシー会社のみを経営する経営者もいれば、多彩な事業展開の中でタクシー会社を経営する経営者もおります。他の産業と変わることなく多彩ですが、たとえば最近少し注目されがちな都市型ハイヤー事業においては経営者または経営担当役員が一定の試験に合格しなければならないという業界特有のルールもあったりします。

運行管理者

タクシー車両は4つの力で運行しています。一つは先に挙げた経営層。車を買ったり、リース契約をしたり、燃料費用を支払う、もちろん従業員の賃金を支払う他、車が動いていくための環境整備は非常に重要です。次に乗務員さんの力。遠い未来はわかりませんが、今のところ、人が運転してナンボのタクシー車両、乗務員さんお一人お一人の力があって動いていくのがタクシー車両でありタクシー業界です。そして、次が運行管理者です。運行管理者は経営層が整えた乗務員さんの活躍する環境を維持管理する仕事です。始業の点呼から始まり、その日の運行に必要な伝達指示を行ったりします。中小規模の会社では前日営業の取りまとめなどの経理的な業務を行ったり、整備士に回すまでもない内容の軽整備(球交換など)を自分でやったりも。総じて、ひっくるめて、乗務員さんの業務環境の維持管理と言えるでしょう。次に挙げる整備士(整備管理者)への作業指示や乗務員さんからの車両整備依頼の交通整理も行います。

整備士・整備管理者

必ずしも整備士資格を有していなくても整備管理者として選任すること自体はできますが、車を維持管理していくことを考えれば社内に整備士さんは必須であると思います。車を外注先に移動させるだけでも時間・労力を要しますし、納車引取りには安くない費用が発生します。そして、ご存知の方も多いかもしれませんがタクシー車両は1ヶ月点検・3ヶ月点検・6ヶ月点検・車検と、細かくは省略しますが年中点検しているイメージです。会社の台数がごく小規模である場合は別かもしれませんが、40台以上の保有台数がある場合は専任、専門の整備士さんは絶対に必要だと思います。特に最近のタクシー車両は故障の発生も高度化しており素人が手出しできる範疇を超えているので、日常的なトラブル対応についても整備士さんの力は非常に大きいです。

今回は記事の中に加えませんでしたが、会社によっては経理や総務などの専門事務の方がいたり、チケット処理を専門で担当するパートさんがいらっしゃったりするケースもあります。総じて申し上げると、いかに乗務員さんに効率よくご活躍いただくか、その環境を乗務員さん以外のスタッフみんなで構築して、保全して、管理して、という構造でしょうか。現在のところ弊社では募集をしていませんが、会社によっては総務担当者や整備士、運行管理者などのポジションでの募集もありますので、ご興味がおありの方はぜひ検討してみてください。

※運行管理者は要資格(運行管理者:旅客)です。

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この記事も書いている東浦の作る新メディア「N.E.YERS」がnoteで始まります。2025年11月創刊、ということで用意をしておりますが初期記事として先行公開を開始しておりますのでぜひチェックしてみてくださいね。

以上です、お疲れ様でした。

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